鈴木健一(32歳・男性)元企業研修講師→いじめ防止プログラム開発者
「中学時代、私はいじめの加害者でした。クラスメイトを追い詰め、不登校に追いやった『元凶』。その事実は、15年経った今も私を苦しめ続けていました」
一流企業の研修講師として成功していましたが、「人を成長させる仕事」と「過去の罪」の矛盾に押しつぶされそうに。夜になると当時の記憶が蘇り、眠れない日々。「この仕事を続ける資格があるのか」と、退職まで考えていました。
SNSで堂本さんの記事『暴力の連鎖を断ち切る』を読んだとき、衝撃を受けました。「加害者」という烙印を抱えながらも、その経験を「誰かを救う力」に変えていく可能性。その言葉が、凍りついた心を溶かしました。
初回相談で、15年間誰にも話せなかった過去を打ち明けると、堂本さんは静かに言いました。
「その痛みがあるからこそ、できることがある」
TherActionを通じて、まず自分の行動と向き合いました。そして気づいたのです。研修講師として「人の成長」に関わりたかったのは、あの過ちへの無意識の贖罪だったのかもしれないと。
半年後、企業向けに「いじめ防止プログラム」を開発。加害者だった自分の体験を語り、なぜいじめが起きるのか、どう防げるのかを伝えています。
最初の講演で、ある社員から「自分も加害者でした。でも変われるんですね」という言葉をもらい、涙が止まりませんでした。
今では年間50社以上で研修を実施。教育委員会からも依頼が来るように。
「過ち」を隠すのではなく、それを糧に、新しい世代を救う。それが私の見つけた答えです。
先日、思い切って当時の被害者を探し、手紙を書きました。
返事はありませんでしたが、それでいい。
ただ、私は今、確かに誰かの人生に良い影響を与えられる人間に変わろうとしています。
同じように過去を後悔する方へ。
取り返しのつかない過ちもある。
でも、その痛みは必ず、誰かを救う力になれる。
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