岡本誠(38歳・男性)元会社員→依存症回復支援カウンセラー
「人生最後のパチンコのつもりでした。貯金もカードのキャッシングも使い果たし、会社の経費で300万円を使い込んでいた。『これで勝てなければ、線路に飛び込もう』」
妻も娘も失い、実家からも勘当され、15年間のギャンブル依存で残ったのは借金だけ。毎週の給料日が待ちきれず、経費の使い込みまでしてしまった私は、まさに奈落の底でした。
暗いパチンコ店の駐車場で、「死にたい」とスマホで検索していたとき、堂本さんの動画『依存の先にある、新しい自分』に出会いました。
初回相談。20分遅刻した私に、堂本さんは「今日、ここに来れただけですごいですよ」と。初めて誰かに褒められた気がして、涙が止まりませんでした。
Healフェーズでは、依存の根っこにある「生きづらさ」と向き合いました。
「自分には価値がない」という思い込みが、ギャンブルの快感で一時的に消えていたこと。
それに気づくまでに3ヶ月。
一番の転機は、堂本さんの
「岡本さんの経験は、誰かを救える力になる」
という言葉でした。
依存症の当事者サークルに参加し始め、同じ境遇の仲間と出会う中で、少しずつ自分の話ができるように。借金の返済計画も、堂本さんと一緒に立てました。
1年後、依存症の専門カウンセラーの資格を取得。今は依存症支援センターで週3回、当事者の相談に乗っています。残りの日は清掃の仕事をしながら、コツコツと借金を返済中。
先日、5年ぶりに娘から連絡が。
「お父さんの講演動画を見たよ。また会ってもいい?」
今度は必ず、信頼を取り戻したい。
同じように依存で苦しむ方へ。
どん底だと感じる今の場所も、
いつか誰かの希望になれる場所なのかもしれません。
まずは小さな一歩から踏み出してみましょう!