「走れない体」から「走りたい心」へ ー アスリートの再起と、その先にある光

「体重が気になって…」\
「でも食べないと走れなくて…」\
「どうすればいいか、わからないんです」

29歳の木村さんは、両手を強く握りしめながら、そう語り始めました。

陸上の有望株として期待されながら、摂食障害に苦しみ、競技から遠ざかっていった彼女。私はその姿に、かつての自分を重ねずにはいられませんでした。

大腸がんで生死の境をさまよった私。体が思うように動かない。でも心は前に進みたがっている。
その葛藤は、木村さんの抱える問題と、どこか通じるものがありました。

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■ 本当の「走る理由」を見つめ直す

TherActionのHealフェーズで、私たちは木村さんの過去に向き合いました。幼い頃から期待を背負い、記録を追い求め、気づけば「走ることの喜び」を忘れていた。そんな気づきが、少しずつ彼女の表情を変えていきました。

「タイムを追い求めるばかりで…実は、風を切って走る感覚そのものが好きだったんですね」

EFT(感情解放テクニック)を重ねるうちに、木村さんの肩の力が抜けていくのが分かりました。

■ 思いがけない転機

ある日のセッションで、木村さんが意外な告白をしてくれました。

「実は…子どもたちに走ることの楽しさを教えたいんです。タイムとか関係なく、風を感じて走る喜びを」

その瞬間、彼女の目が輝いていました。

Discoverフェーズで見えてきたのは、「競技者としての木村さん」だけでなく、「指導者としての木村さん」の可能性でした。

■ 新しい走り方を見つけて

Actフェーズでは、段階的なアプローチを取りました:

  1. まず自分のペースで走り始める
  2. 地域のジョギングサークルに参加
  3. 子ども向けの陸上教室でボランティアコーチに

この過程で、木村さんの体重や食事への執着が、少しずつ和らいでいったのです。

「生徒たちに”走るって楽しい!”って言ってもらえたとき、私、泣きそうになりました」

今では、週末の陸上教室は毎回満員御礼。
木村さんの指導を求めて、遠方から通ってくる子どもたちも増えています。

■ 私からのメッセージ

病気や挫折は、一見すると人生の”終わり”のように感じます。私も、大腸がんと診断された時は、まさに”終着点”だと思いました。

でも、あの経験があったからこそ、今、苦しむ人の心に寄り添えている。同じように、木村さんの摂食障害との闘いは、決して無駄ではなかったはずです。

むしろ、その経験があるからこそ、生徒たちに深い共感を持って接することができる。彼女の教室で学ぶ子どもたちは、きっとそれを感じ取っているのでしょう。

もし今、あなたも何かの壁にぶつかっているなら。その痛みや苦しみは、いつか必ず誰かの力になる。
私はそう確信しています。

TherActionは、その「いつか」を「今」に変えるお手伝いをします。

「先生、今日も走ろう!」\
教室に通う小学生に手を引かれながら、木村さんは笑顔で走り出します。\
その姿は、まるで”本来の自分”を取り戻したかのよう。\
彼女の物語は、まだ始まったばかりです。

あなたの人生も、新しいステージへ踏み出す準備はできていませんか?
まずは無料カウンセリングで、じっくりとお話ししましょう。

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