うまくいかない時こそ、本当の強さが問われる

人は誰でも「人生がうまくいかない」と感じる時期があります。仕事が思うように進まない、人間関係に行き詰まる、何をやっても空回りする…。

私自身、何度もそんな時期を経験してきました。事業が失敗したり、大きな借金を背負ったり、健康を崩したり。そんな時に限って、強がりたくなるんですよね。「いや、俺は全然大丈夫だから!」って。でも、その姿が一番痛々しい。

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苦しい時ほど見栄を張ってしまう理由

論語に「矯(きょう)は悪臭の如く臭う」という言葉があります。「矯」とは、無理に見せかけること。つまり、「見栄を張る姿は悪臭のように周りに伝わってしまう」という意味です。

太古の昔から、人間はこの課題と向き合ってきたんですね。うまくいかない時ほど、強がりたくなる。でも、それが最も周囲に見透かされてしまう。

私がビジネスで大きな失敗をした時、「いや、実はこれは戦略的な撤退なんだ」とか言い訳していました。周りは黙って聞いてくれましたが、今思えば完全に見透かされていたでしょうね。あの時の私の姿は、まさに「悪臭」だったのかもしれません。

流れを変える魔法の言葉

うまくいかない時ほど、次の二つの言葉が重要だと気づきました:

  1. 「ありがとう」
  2. 「ごめんなさい」

この二つを素直に言える人は、必ず窮地を脱します。

例えば、売上が落ち込んでいる時こそ、お客様に「いつもありがとうございます」と感謝を伝える。失敗した時こそ、「申し訳ありません、次はこう改善します」と誠実に謝る。

この単純なことが、なぜか苦しい時ほど難しくなるんです。でも、この二つの言葉を発することで、不思議と状況が動き始める。私は何度もこの経験をしてきました。

本物の強さとは

本当の強さとは何でしょうか?

それは「自分の弱さを認められること」なのではないでしょうか。

うまくいっていない時に「全然大丈夫です!絶好調です!」と言い張る人と、「正直に言うと今は苦しいです。でも必ず良くしていきますので、お力添えいただけると嬉しいです」と言える人。

どちらが信頼できますか?答えは明らかですよね。

謙虚さが人を動かす

謙虚に人のために尽くす姿を見ると、人は自然と応援したくなります。

反対に「自分はすごい」「うまくいっている」と見栄を張れば張るほど、人は離れていきます。そして、人が離れれば離れるほど、さらに見栄を張る悪循環に陥ってしまう。

苦しい時ほど、自分を大きく見せようとしてはいけません。そんな時こそ、素直に現状を認め、謙虚に行動することが大切です。

最後に

人生は波のようなもの。上がれば必ず下がる。下がれば必ず上がる。

うまくいかない時期は誰にでもあります。そんな時こそ、自分の姿をありのままに受け入れ、周りの人に感謝と謝罪の気持ちを素直に伝えてみませんか?

きっと、思いがけない応援が集まり、新しい流れが生まれるはずです。

私も日々、この教えを忘れないように心がけています。完璧にできているわけではないけれど、少しずつでも成長していきたいと思います。

あなたは今、どんな状況ですか?もし苦しい時期なら、この記事があなたの心の支えになれば嬉しいです。


何か相談したいことがあれば、いつでもご連絡ください。一緒に考え、一緒に前に進んでいきましょう。

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