あなたは、ジェイ・エイブラハムって知ってるかな?
アメリカのマーケティングの達人だ。
書籍もYouTube動画も、ちょっとググればすぐにたくさんの情報がでてくるので
知らない人は、ぜひ一度目を通してほしい。
で、彼の戦略の真髄、「卓越の戦略」ってやつがあって、
これがファン化の鍵を握ってるんだ。
今回は、この卓越の戦略を
ラーメン屋を例にちょっと変わった角度から紐解いてみよう。
たとえば、君がラーメン屋の大将だとしよう。
メニューは
「醤油ラーメン」
「塩ラーメン」
「味噌ラーメン」
の3種類。
ほとんどのお客さんは「醤油ラーメン」を注文する。
お客さんたちは財布の中身や時間の都合で、一番安い「醤油ラーメン」を選んでるのかもしれない。
でも、ちょっと待った!
それって本当に顧客のことを考えてるって言えるのか?
ジェイの考え方はこう。
ラーメンを極めるなら、3種類のラーメンを全部食べるべきだ。
「醤油ラーメンの奥深さ」
「塩ラーメンの繊細さ」
「味噌ラーメンの濃厚さ」
それぞれに違った魅力がある。
3種類のラーメンを味わうことで、ラーメンの世界が広がり、食の楽しみが倍増するんだ。
そのチャンスがあるって分かってるのに、『醤油ラーメン』だけで満足させるなんて、
お客さんから食の喜びを奪ってるようなもんだ。それは罪だ!
これが「卓越の戦略」の真骨頂といわれるとこ。
もうひとつ、ちょっと極端な例えをしてみようか。
君が宇宙旅行を企画する会社を経営してるとする。
ほとんどの人は、「宇宙旅行なんて夢のまた夢だ」って思ってる。
でも、君は違う。
宇宙旅行が人生を変えるほどの素晴らしい体験だってことを知ってる。
「宇宙から見た地球の美しさ」
「無重力空間の浮遊感」
「宇宙食の珍しさ」
その体験は、人生観を変えるほどのインパクトがある。
その体験を、予算や時間の都合で諦めさせるなんて、とんでもない話だろう?ってこと。
もちろん、顧客に無理強いするわけじゃない。
宇宙旅行の素晴らしさ、人生を変える可能性を、情熱を持って伝えるんだ。
顧客が心の底から「宇宙に行きたい!」と思えるように、あらゆる手段を尽くす。
それが顧客のためになることなら、多少強引に思われても構わない。
ラーメン屋だって同じこと。
「醤油ラーメン」「塩ラーメン」「味噌ラーメン」、
それぞれの魅力を、お客さんに伝えなきゃいけない。
お客さんが
「よし、今日は『味噌ラーメン』に挑戦してみよう!」
と思えるように、導くんだ。
「卓越の戦略」は、顧客の人生をより豊かにするための戦略なんだ。
押し売りとはまったく違う。
強引に押しつけたりもしない。
顧客の未来を真剣に考えて、最善の道を提案するだけ。
さあ、君も「卓越の戦略」で、ファンを増やしてみないか?