「どうせ私なんて」
「結局、私が悪いんだ」
「こんな自分じゃ無理だ」
こんな言葉が、頭の中でぐるぐる回っていませんか?
私自身、7歳で施設に預けられた経験から、長年この”自分を責める癖”に苦しんできました。
今日は、その経験から生まれた「インナーチャイルドワーク」の実践方法をお伝えします。
まず、知っておいてほしいこと
「自分を責める癖」は、ある意味で自分を守るための防衛本能です。
私の場合:
「おかんに捨てられたのは、俺が悪い子だったから」
そう思い込むことで、理不尽な現実から心を守ろうとしていたんです。
でも、その“防衛”が、今のあなたを苦しめている。
具体的なワーク手順
Step 1:安全な場所を作る
必要なもの:
- 静かな個室
- 柔らかい椅子やクッション
- 30分程度の時間
※スマホはマナーモードに。
誰にも邪魔されない環境が重要です。
Step 2:小さな自分と対話する
- 目を閉じて深呼吸
- ゆっくり3回
- 体の力を抜く
2. 過去の自分をイメージ
- 一番辛かった頃の自分
- どんな表情をしているか
- どんな気持ちでいるか
3. 声をかける
「どうしたの?」
「何があったの?」
と、優しく問いかける
私がこのワークを初めてやったとき、7歳の自分が施設の二段ベッドで泣いている姿が浮かびました。
「なんでおかんは私を置いていったの?」
「私が悪い子だったから?」
その声が聞こえた瞬間、込み上げる涙が止まりませんでした。
Step 3:ただ”聴く”
ここが最も重要です。
- 判断しない
- 否定しない
- アドバイスしない
ただ、その子の気持ちに耳を傾ける。
私の場合、どれだけ泣いても誰も迎えに来なかった夜の記憶。
先生に褒められても、おかんに否定された記憶。
それらが、洪水のように溢れ出てきました。
Step 4:抱きしめる(イメージで)
言葉は必要ありません。
ただ、その小さな自分を心の中で抱きしめてあげる。
「よく頑張ったね」
「あなたは何も悪くない」
私は、このワークを何度も繰り返すうちに、少しずつ自分を責める声が弱まっていくのを感じました。
実践する上での注意点
1. 無理は禁物
- 思い出したくない記憶が出てきたら、すぐにやめてOK
- 気分が悪くなったら、すぐに目を開けて深呼吸
- 必要なら、専門家に相談を
2. 継続のコツ
- 最初は5分から
- 週1回からスタート
- 日記やメモで記録を残す
3. 危険信号
以下の場合は、すぐに専門家に相談を:
- 眠れなくなる
- 食欲がなくなる
- 日常生活に支障が出る
より深いケアが必要な場合
このワークだけでは不十分なケースもあります。
私自身、インナーチャイルドワークだけでなく、様々な手法を組み合わせて今の状態にたどり着きました。
- EFT(感情解放テクニック)
- トラウマセラピー
- 認知行動療法
などなど。
あなたへのメッセージ
自分を責め続けるのは、もうやめにしませんか?
あなたはすでに、十分すぎるほど頑張ってきた。
そして、これからも頑張り続けるはず。
だからこそ、自分を労わる時間を持ってほしい。
このワークが、その第一歩になれば嬉しいです。
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次回予告
明日は「自己否定の根源にあるトラウマケア」について、より専門的な観点からお伝えしていきます。