病室で迎えた朝—絶望を越えるきっかけは何だったのか
「もう、終わりかもしれない」
50歳のある朝、激しい立ちくらみとともに床に崩れ落ちた私は、そう直感していました。
突然の診断:ステージ3b、4に近い大腸がん
朝イチで最寄りの病院へ行き状況を話したらすぐに採血。
そして採血検査で数値の異常が見つかった日のこと。「念のため」と午後から急遽受けた大腸カメラ検査。
白衣を着た医師が、カルテを何度も見直しながら、重い口を開きました。
「大腸に大きな腫瘍が三つあり、ステージ3bか4に近い状態です」
その瞬間の感覚を、今でも鮮明に覚えています。
足元から血の気が引き、耳鳴りが響き、病室の天井がぐるぐると回り始めたのです。
「え…嘘ですよね…?」
自分の声が遠くから聞こえてくる。でも医師の表情は変わりません。
「早急に手術が必要です。ご家族にもご連絡を」
その言葉が、これが現実なのだと私に突きつけました。
過去最大の絶望:「今度こそ、本当に終わりかも」
これまでの人生で、私は何度も”どん底”を経験してきました。
- 児童養護施設での孤独な日々
- 海外での危険な放浪生活
- 事業の破綻による巨額の負債
でも、今回ばかりは違いました。
「今まではなんとか這い上がれたけど…今度は本当に、死ぬかもしれない」
その事実を突きつけられた瞬間、私の心は真っ暗な闇に包まれました。
7時間におよぶ手術、そして死の淵
「いまから麻酔うちますね~」
看護師の声を最後に、私の意識は麻酔の中へと沈んでいきました。
7時間におよぶ大手術。医師からは後日、「大腸の腫瘍を切除し、周辺のリンパ節も一部摘出しました」という説明を受けました。
手術は”成功”したと言われましたが、それは新たな苦闘の始まりでした。
想像を絶する術後の痛み。動くたびに腹部が引き裂かれるような激痛。食事も水分も思うように摂れず、体重は急激に落ちていきました。そして何より、前ぶりもなくいきなり下痢が…という新たな試練が待っていたのです。
「このまま、二度と普通の生活には戻れないのでは…」
そんな不安が頭をよぎる日々。点滴の滴る音だけが響く深夜の病室で、私は何度も絶望と向き合いました。
光が差し込んだ、あの朝
あれは手術から2週間ほど経った朝のことです。
いつものように痛みで目が覚め、「また朝か…」と億劫な気持ちで目を開けた瞬間。
薄暗い病室の窓から、一筋の光が差し込んできました。
まだ上っていない太陽の予兆である、ほんのりとした暁の光。
普段なら何とも思わない日の出前の光が、その朝は違って見えました。
ゆっくりと明るさを増していく空。踊るように漂う埃。窓枠に映る光の帯。
「ああ、生きているんだ」
突然、込み上げてきた感情に、声を殺して泣きました。痛みも不安も、まだそこにあるはずなのに、心が温かくなっていく。
それは、絶望の淵で見つけた、小さいけれど確かな希望の光でした。
死と向き合って気づいた、人生の本質
この経験を通じて、私は重要な気づきを得ました。
- 生きているだけで奇跡
- 呼吸ができること
- 朝日を見られること
- 水が飲めること
これらの “当たり前” が、どれほど尊いものか
- 本当の「強さ」とは
- 見栄や虚勢ではない
- 必死に生きること自体が、最大の強さ
- 人とのつながりの大切さ
- 看護師さんの優しい言葉
- 家族の存在
- 見舞いに来てくれた友人たち
明日に続く——TherAction誕生の瞬間
実は、この「死の淵」での体験こそが、後のTherAction誕生につながる重要な転機となりました。
なぜ、死を意識した経験が、人々の心と行動を支援するメソッドの開発につながったのか——。
その詳しい経緯は、明日の後編でお伝えしたいと思います。
あなたへのメッセージ
今、何か大きな困難を抱えている方。
どうか、希望を手放さないでください。
私は死の淵から這い上がり、新しい人生の意味を見出すことができました。
あなたにも、必ず光は差し込んでくるはずです。
その光を見つけるお手伝いができればと思い、TherActionの無料相談を行っています。
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