ブログ
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「酒の底から、希望を掬い上げる」ー 依存症との闘いを超えて
「目が覚めたら病院のベッドでした。医師から『このまま飲み続けると、あと半年の命』と告げられて…」 斎藤さん(47歳)は、震える手で診断書を広げました。 私は、その手に目が釘付けになりました。かつて大腸がんで「もう助からない」と宣告された時の、... -
「パワハラ地獄」から、人を救う側へ ー オフィスの闇を超えて
【記録ノート:Case #2024-116】 担当:堂本晃聖クライアント:鈴木さん(31歳・女性)初回面談:2024年1月15日状況:大手企業人事部でのパワハラ被害 ■ 初回セッションより(録音記録) 鈴木さん:「毎日、吐きながら出社してました」 私:「…」 鈴木さん... -
「借金1億円からの解放」ー 暗闇の先に見つけた光
闇の深さを知る男として 借金1億円。引きこもり6年。そして、死のうと決意したあの日。 加藤さん(36歳)が初めて私の前に現れたとき、その目は完全に死んでいました。 「もう…終わりにしたいんです」 その言葉に、私は激しく握り締めた彼の拳を見つめまし... -
貧困という”底”から、這い上がる力をつかむまで ー 母と子の再生物語
ある夜、届いた一通の手紙 堂本様 お金もなく、頼れる人もいない私が、こんなメールを送っても良いものか、とても悩みました。 でも、このままでは…。 毎月の家賃も払えず、光熱費の催促も来ています。娘の給食費も滞納。夜は娘が寝てから、涙が止まりませ... -
誹謗中傷との闘いから、新たな光を見出すまで ー 見えない暴力を超えて
"死ね" "消えろ" "気持ち悪い" 小林さん(27歳)が、スマートフォンの画面を見せてくれました。 私は一瞬、息を呑みました。そこに映し出された言葉の数々は、かつて児童養護施設で受けた暴力や、裏社会での脅しと、本質的には同じものだったからです。 目... -
えっ、これって鬱の始まり?
「休めば負け」「迷惑はかけられない」「完璧じゃないとダメ」 …あなたの"いい子すぎる性格"、じつは危険な予兆です 私は年商200億円の事業を築き上げ、その後の破綻と大腸がんを経験。そして、心理カウンセラーとして2000人以上の方々の心に寄り添ってき... -
「人生の空白期間」を、最大の武器に変えた男 ー 田中さんの再起物語
「介護離職なんて、履歴書に書けませんよね…」 田中さん(41歳)は俯きながらそう呟きました。その言葉に、私は強烈な既視感を覚えました。 親に捨てられて施設に入っていた期間、海外を放浪していた空白、そして大病での入院期間…。私自身、世間から見た... -
「完璧な母になりたかった」ー 心が壊れかけた母親の再生物語
「殺してしまいそうで…怖いんです」 渡辺さん(33歳)は、震える声でそう打ち明けました。 私には痛いほどわかりました。彼女が言いたかったのは実際の行動ではなく、追い詰められた心の叫びでした。裏社会で生きた経験から、私は「人の限界」を知っていま... -
パニック障害との闘い – 「世界」が広がるまでの記録
失敗も、苦しみも、包み隠さずに書こうと思う 佐藤さんの叫び声を、今でも覚えています。 「もう無理です!ここで降ろしてください!」 都内某所の駅のホームで、私と一緒に電車に乗ろうとしていた時のことです。顔面蒼白で、全身が震え、額には大粒の汗。...