「パワハラ地獄」から、人を救う側へ ー オフィスの闇を超えて

【記録ノート:Case #2024-116】

担当:堂本晃聖
クライアント:鈴木さん(31歳・女性)
初回面談:2024年1月15日
状況:大手企業人事部でのパワハラ被害


■ 初回セッションより(録音記録)

鈴木さん:「毎日、吐きながら出社してました」

:「…」

鈴木さん:「『お前なんか使えない』『誰でもできる仕事もできないのか』」

上司からの言葉を再現する彼女の声が震えている。

:「私にも似た経験があります」

鈴木さん:「え…?」

:「幼少の頃、毎日のように母親からの罵声と暴力を受け、恐怖に晒されていました。でも、今はその経験が、誰かを救う力になっています」

この瞬間、彼女の目に、小さな光が宿ったように見えました。


■ セラピーノート#1:「暴力の本質」

パワハラと暴力は、本質的に同じものだと私は考えています。
目に見える傷を残さないパワハラは、時として物理的な暴力よりも残酷です。
私は児童養護施設での経験から、それを痛いほど理解しています。

鈴木さんが受けた「見えない暴力」の一部:

  • 必要な情報を与えない
  • 緊急の仕事を定時間際に振る
  • 他のメンバーの前で徹底的に貶める
  • 帰宅時間を監視される
  • SNSまでチェックされる

「人事部という立場上、誰にも相談できなかった」という言葉が、特に胸に刺さりました。


■ セラピーノート#2:「変化の兆し」

TherActionのHealフェーズで、彼女は少しずつ本音を語り始めました。

「実は…人事の仕事自体は、本当に好きだったんです」
「誰かの可能性を伸ばすお手伝いがしたくて…」

その言葉に、私は可能性を感じました。
かつて私も、破綻や大病を経験し、すべてを失った時に気づいたのです。
「苦しみを知っているからこそ、できることがある」と。


■ 転換点:「悪夢から夢へ」

Discoverフェーズでは、彼女の「本当にやりたいこと」を探っていきました。

すると、意外な答えが返ってきました。

「パワハラのない会社をつくるコンサルタントになりたいんです」

その瞬間、私は確信しました。
彼女の傷は、必ず誰かを救う力になる。


■ 実践記録:「行動の軌跡」

Actフェーズでの具体的なステップ:

  1. まず、安全な環境の確保
  • 産業医との連携
  • 適切な休職措置
  • 法的対応の準備
  1. 知識とスキルの獲得
  • 産業カウンセラーの資格取得
  • ハラスメント防止コンサルタント講座受講
  • 社会保険労務士の勉強開始
  1. 新たなキャリアパスの構築
  • LinkedIn上での情報発信開始
  • セミナー登壇への挑戦
  • 起業準備と顧客開拓

■ その後の展開

「堂本さん、私、独立します」

半年後、彼女から力強い声が届きました。

産業カウンセラーの資格を取得し、複数の企業からハラスメント対策の依頼を受けるまでに。
そして今、彼女は「人に優しい会社づくり」のコンサルタントとして活躍しています。
最近のセミナーには、毎回100名以上の人事担当者が参加するそうです。


■ 私からのメッセージ

暴力には、様々な形があります。
パワハラも、その一つ。

目に見える傷は残らなくても、魂を深く傷つけることがある。
私は、施設育ちでの経験から、それを身をもって知っています。

でも、必ず道は開けます。
その傷が、誰かを救う力に変わる日が来る。

私も、鈴木さんも、その証人です。

もし今、あなたも「見えない暴力」に苦しんでいるなら、
その苦しみを、誰かの希望に変えてみませんか?

TherActionの無料カウンセリングで、あなたの中に眠る可能性を、一緒に見つけていきましょう。

必ず、その先に光はある。
私たちが、それを証明してみせます。


【追伸】
最後に、鈴木さんから届いた言葉を共有させてください:

「苦しかった日々が、今は私の武器になっています。
パワハラに苦しむ誰かの、光になれたら。
それが、私の新しい使命です」

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