今日は、TherActionを通じて大きな転機を迎えた村田さん(34歳・男性/仮名)の物語をお伝えしたいと思います。
なぜTherActionに?
最初に村田さんが相談に来られたとき、その表情が今でも忘れられません。
「このまま人生終わっちゃうんじゃないか…」
年収350万円の中小企業で働きながら、毎晩のように転職サイトを見ては「どうせ無理だ」と諦める日々。家族を持ちたいという夢も、このままでは叶わないと悩んでいました。
私には、その気持ちがよくわかりました。私自身、過去に何度も「もう終わりだ」と思うような経験をしてきましたから。特に、50億円の負債を抱えて破綻したときの絶望感は、いまだに心に刺さっています。
問題の本質は?
村田さんとの最初の面談で、私は既視感を覚えました。かつて私自身が50億円の負債を抱えて路頭に迷っていた時、毎晩のように求人サイトを見ては「もう終わりだ」と絶望していた日々。あの時の自分と同じ目の色をしていたんです。
カウンセリングを重ねていくうちに、村田さんの抱える問題が重層的に見えてきました:
1. 深い自己否定の連鎖
「おまえなんか何をやってもダメだ」
これは、村田さんの父親の口癖だったそうです。幼少期からの否定的なメッセージの積み重ねが、今でも彼の心に重くのしかかっている。
私には痛いほどわかります。児童養護施設で育った私自身、「おのれなんど死んだらええんじゃ!」という言葉を何度も浴びせられた経験があるから。そういう言葉は、大人になっても不意に蘇ってくるんです。
2. 失敗への極度の恐怖
村田さんが打ち明けてくれました。
「実は2年前にも転職を考えたんです。でも、面接直前に『やっぱり無理だ』って逃げ出してしまって…」
この”逃げグセ”の背景には:
- 新しい環境での失敗への不安
- 周囲の期待に応えられない恐れ
- 現状維持という”安全な牢獄”への執着
があったんです。
3. 見えない自分の価値
興味深かったのは、村田さんの「スキルの棚卸し」を行った時のこと。
「私なんて、特に取り柄なくて…」と言いながらも、実は:
- 経理実務5年の実績
- 専門的なExcelスキル
- チームの若手育成経験
という強みがありました。
でも、これらを「誰でもできること」と過小評価し、自分の市場価値が見えなくなっていたんです。
4. 変化を阻む”見えない鎖”
さらに深刻だったのは、村田さんの中にある「変化してはいけない」という無意識の制限です。
「今の会社を辞めたら、今まで我慢してきた意味がない」
「年齢的にもう遅いんじゃないか」
「転職して失敗したら、もう取り返しがつかない」
こういった思い込みが、彼の足を縛っていました。
TherActionでの取り組み
Healフェーズ(1ヶ月目)
村田さんとの取り組みで、最初に力を入れたのが「心の傷」へのアプローチでした。
印象的だったのは、EFTタッピングを始めて3回目のセッション。
「父親の声が、少し遠くなった気がします…」
と、村田さんが目を潤ませながら話してくれたんです。
私自身、施設での経験を乗り越えるのに何年もかかりました。だからこそ、この小さな変化が大きな一歩になると確信しました。
具体的な取り組み:
- 週2回のEFTタッピング
- 「できた日記」の作成(毎日3つの小さな成功を書き留める)
- 「自己対話ワーク」で内なる批判家との和解
Discoverフェーズ(2ヶ月目)
ここで驚きの発見がありました。
村田さんが「無価値」だと思っていた経理の実務経験。実は、それが大きな武器になることが判明したんです。
「村田さん、あなたが当たり前だと思っている『月次決算の早期化』って、実は多くの企業が課題に感じていることなんですよ」
彼の目が少しずつ輝きを取り戻していくのを見て、私は自分の事業再建の経験を思い出していました。どん底でも、必ず活かせる経験があるんです。
この時期の具体的な取り組み:
- 職務経歴書の棚卸し(計3回のブラッシュアップ)
- 業界研究(経理部門の課題と求められるスキル)
- 価値観カードを使った自己理解ワーク
Actフェーズ(3-4ヶ月目)
ここからが本当の勝負でした。
「今日は面接の練習、3時間びっしりやりましょう」
「はい…(渋い表情)」
最初は苦手意識の塊だった面接。でも、一つずつ課題を潰していきました:
- 姿勢・表情のトレーニング
- 想定質問への回答練習
- 緊張時の呼吸法習得
- 自己PR動画の撮影と振り返り
特に効果的だったのが、私が実際の面接官を演じる「ロールプレイング」。
最初は声が震えていた村田さんが、回を重ねるごとに堂々と自分の強みを語れるようになっていったんです。
転機となった出来事
Actフェーズも中盤に差し掛かったある日のこと。
村田さんから興奮気味の電話がありました。
「堂本さん!今日の面接で、『あなたのバックグラウンドはまさに我が社が求めている人材です』って言われたんです!」
この瞬間、私は思わず目頭が熱くなりました。自分が這い上がってきた時の感覚が、まざまざと蘇ったからです。
そして、ついに…
4ヶ月目の終わり、ついに朗報が届きました。
【村田さんの転職結果】
- 大手メーカーの経理部門へ転職内定
- 年収550万円(前職から+200万円)
- 将来的な管理職登用も視野に
内定後の村田さんの変化
内定をもらった日の夜、村田さんから一通のメールが届きました。
「堂本さん、正直、まだ夢みたいです。今朝の自分が『このまま人生終わるんじゃないか』って悩んでた自分と同一人物だとは思えなくて…。」
私には、その気持ちがよくわかります。200億円の売り上げを誇る会社を持ちながら、一瞬で転落し、そこから這い上がってきた経験があるから。人生というのは、本当に一瞬で変わるんです。
でも、それは”運”だけじゃない。村田さんの場合、以下の努力があったからこその変化でした:
- 毎日欠かさない「できた日記」
- 週3回の英語学習(将来の海外赴任に備えて)
- 休日返上での業界研究
- 面接前の緊張を和らげる呼吸法の練習
なぜ成功できたのか?
村田さんの事例を振り返ると、成功の鍵は3つありました:
1. 心のケアと行動を同時に進めたこと
「心の準備ができてから行動しよう」では、いつまでたっても前に進めません。
村田さんは、不安を感じながらも、少しずつ行動を積み重ねていきました。
2. 小さな成功体験の積み重ね
「いきなり大企業の面接」ではなく:
- まず転職エージェントとの面談
- 次に企業説明会への参加
- その後で面接…
というように、段階的にハードルを上げていったんです。
3. 毎週の「振り返り」を欠かさなかったこと
「今週できたこと」「来週やることの確認」という単純な作業。
でも、これを毎週続けたことで、着実に前進できました。
その後の村田さん
先日、新しい職場での1ヶ月が経過した村田さんと食事する機会がありました。
「実は…社内の改善提案制度で、私のアイデアが採用されたんです」
キラキラした目で語る姿を見て、私は思わず目頭が熱くなりました。かつて「自分なんて…」と俯いていた彼が、こんなにも生き生きとしている。
最後に:あなたへのメッセージ
私は断言できます。誰にでも、必ずチャンスはあります。
私自身、50億円の借金を抱えて、何度も「もう終わりだ」と思いました。でも、そのどん底から這い上がってこられたのは、たった一人の「この人なら分かってくれる」という存在がいたからです。
だからこそ、今度は私が、あなたにとってのその存在になりたい。
もし今、村田さんと同じような悩みを抱えているなら、まずは無料相談からでも構いません。
あなたのお話を、じっくり聞かせてください。
きっと、道は開けるはずです。
【次回予告】
「クライアント成功事例4:清水さん(28歳女性)、家族との和解と留学の夢を実現!」