がんと向き合いながら、新しい人生を見つけるまで

田村幸恵(52歳・女性)元看護師→オンラインカウンセラー

「ステージ4の宣告を受けたとき、看護師の私は『あと半年』を悟りました。でも、一番辛かったのは死の恐怖より、『もう誰かの役に立てない』という喪失感でした」

30年間、緩和ケア病棟で働いてきた私。がん患者さんの最期に寄り添う仕事に誇りを持っていました。それが今度は自分が”余命宣告”される側に。退職を余儀なくされ、医療者としてのアイデンティティまで失いました。

抗がん剤の副作用で寝たきりの日々、スマホで”がんブログ”を読み漁っていたとき、堂本さんの記事に出会いました。大腸がんからの生還、そして「病気を受け入れ、それを力に変える」という言葉に、強く惹かれました。

初回のオンライン相談。「私、もう役に立てないんです」と涙する私に、堂本さんは静かに問いかけました。
「田村さん、患者さんの気持ちが本当に分かる医療者って、どれくらいいると思いますか?」

その言葉で、視界が一変しました。今までは医療者として患者に寄り添ってきた。でも、自分が患者になった経験は、新しい価値を生み出せるかもしれない。

TherActionのHealフェーズで、まず「死」と向き合いました。そして、Discoverフェーズで気づいたんです。私の本当の強みは、「医療者×患者」という二つの視点を持てることだと。

半年後、オンラインでがん患者向けのカウンセリングを始めました。抗がん剤の合間にできる範囲で、月に3人ほどの方と対話を。

「同じ景色を見てきた人の言葉は、温かい」
そんな言葉をいただくたび、新しい生きがいを感じています。

先日の定期検査で、腫瘍マーカーの数値が改善。主治医から「何か変わりました?生きる力を感じます」と。

医療者でもあり患者でもある私だからこそできること。それを見つけられたことが、がんと向き合う勇気をくれています。

同じように闘病している方へ。
病気は私たちから多くを奪います。
でも、新しい可能性も与えてくれるのです。


ぜひ無料相談であなたの悩みを聞かせてください

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